2011年1月19日水曜日

自治・分権ジャーナリストの会

 山崎幹根/自治・分権ジャーナリストの会著『スコットランドの挑戦と成果』を松本克夫さんからお送りいただいた。松本氏は、現役時代は日本経済新聞社で論説委員と編集委員を兼任されたジャーナリストである。
1990年代初頭、静岡英和女学院短期大学に勤務していた頃、電話をいただき、飾り気の無い本当に地味な印象の記者がやってきた。かなり長時間の取材をうけた。ミネルヴァ書房から出た『ミッテラン政権下のフランス』(西堀文隆編著)に書いた一章がパリ支局の方の目に留まり、逆に本社の松本氏に知らせがあったとのこと。私のからんだささやかな学術情報は世界一周したのである。
細かく読んで下さっていたのでまず驚いた。私のロジックの曖昧なところを容赦なく突いてきた。さすがに炯眼だなと思った。その後、上記の会を拠点に次々に文献が出版されて、そのつどお送りいただいた。
しばらくフランス分権化研究から離れた頃は、年始の挨拶程度でしかこちらの情報はお送りしていなかったが、2004年だったか、再び研究をフランスに指向した時、ご参考までにと論文をお送りした。
公用で東京に出張した際に、日仏会館での地方分権に関する日仏研究者の報告会でばったり出会った。遠い軌道を描いてまたまた遭遇することが出来た。その後、上記の会のご活躍は、日本政治学会(西宮の関西学院大学で催された)で報告した時も同じセッションの若い研究者からうかがうことになる。世の中は結局かなり狭いものだと痛感する。分権化改革の国際比較研究について特に活力をもった貴重な研究組織である。
松本氏のテンポの良い、一般にはむずかしい話題を分かりやすく論じてゆく文章の力にはいつも脱帽である。個人的にもなぜかいつもすぐに分かりあえる人柄だという印象が強くある。私の勝手な思い込みではないと思う。
勤務してきた愛媛大学では地域創成研究センターが6年ほど前から組織された。その研究紀要として『地域創成研究年報』、単行本としては「地域創成研究叢書」のシリーズを作っていった。いずれも分権化改革の研究報告の舞台として使わせていただいた。センターは地方分権化の研究会を続けていて、自治体の幹部の方々の研修/交流の場ともなっている。
地域と国家と国際社会とがグローバリズムの渦の中で、伝統的でありきたりな区分と区分けを軽々と超えつつ相互の位相を変えつつある。今年もフランス・ブルゴーニュ大学から研修生/留学生がやって来るという。世界はますます狭くなってゆく。
お陰様でスコットランドの勉強も楽しいものになりそうだ。

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