2011年7月19日火曜日

台風の襲来

この地方としては誠に珍しく、まともに台風に見舞われた。
朝、用心して走ってはいたが、自転車を右方向へ舵を切った途端に激しい風にすくわれた。もんどり打って倒れた。何もけがはないが、そのまま用心して自転車を押して大学のキャンパスまで歩く。
松山という土地で強風に見舞われることがめったになかったので、こちらも緩んでいると反省。
さて、中庭から奥を見るとびっくり。ボックス型のテントがめちゃくちゃになっていた。強力な風の巻き上げに襲われたのであろう。
そのうち、夕方になるとうそみたいに風が鎮まった。
授業は全部休講となり、部局も固く扉を閉めて、大学の機能はほぼ完全に停止。
ミュージアムのスタッフルームはいつも通り動いていて、夕方には水生生物を見せる水槽など続々到着。大学ミュージアムらしい地味な取組だが、科学少年・少女にはとても大切なイベントだ。
さて世はあげて「なでしこJapan」一色だ。どうも「おんなの時代」にわれわれは際会しているらしい。反対からいえば、「おとこの行き詰まり」か、「おとこ優位の時代の終焉」なのだろう。
何回も試合の経過をテレビで観る。何回見ても立派な試合だし、面白くかつ教訓的だ。
華やかな話題の反面、選手達の生活条件は必ずしも恵まれたものではないという。それにもかかわらず、またしかしと、言うべきか、困難ななか一筋に好きなスポーツに打ち込んできた方々のつみかさねの重さ、不屈の持続力を、しみじみ思わざるを得なかった。被災地への支援の心を強く持っているその志のたかさにも感銘した。
文化・芸術・スポーツをもっとしっかりした土台の上に花咲かせたいもの。それに基礎科学もネ、と、敬愛する理系の先生方からの声が聞こえてきそうだ。
日本は他国の人々から尊敬される先進社会になりきれるのか、大きな岐路に立っているのではないか。
そうした側面から、閉塞状況の打破にチャレンジするもっとふくらんだNPO/NGO論があっても良いのかもしれない。
強大な風力にテントが被害を受けた。

台風によるミュージアム・キャフェの閉店。珍しいシーンである。

水生生物を展示するための水槽をバックアップする複雑な機器。

いよいよ水槽が運び込まれた。

1 件のコメント:

  1. 先生、この台風の日に自転車は危険過ぎますよ!
    お怪我がないとの事でホッとしましたが。
    あとテントが壊れてしまったのは残念ですね。
    でも人に被害がなくて良かったです。
    私は休講だったので、自宅でレポートを作ったり、時間のかかる料理をしたり、DVDを観たり、すごく久しぶりにインドアな一日を過ごしましたよ。

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