2011年11月24日木曜日

就活を支援する(3)--低迷する卒業予定者の内定率

大卒内定率が未だに6割に過ぎないというニュースの題字が目に飛び込んでくる(2011年11月19日各紙)。来年3月卒予定という一般の卒業予定者に加えて、これに、留学生と既卒者が競合するという。ところが企業側による新規採用のニーズはそれほどひろく門戸を拡げて待って居てくれているわけではない。
むしろ、求人市場はshrink[萎縮]気味である。
しかし、中高年齢層の窮乏化はもとより[中間層が痩せてゆく]、西欧型の若年層における無業者の拡大傾向は極めて憂慮すべきことである[註:若年層の困難な状況について、フランスにかかわる記事として、'Vieux, privilégiés, égoistes', in Le Monde, 23 nov. 2011、ただしこの記事は、問題を若年層vs高齢層という図式に切り縮めてしまっていて、賛成は出来ない。若年層、壮年層、高齢者という年齢階層を通して、そのまんなかに格差の“断層線”が走っているのではないか…]。
さて、週末から風邪の症状に悩まされた。急激な寒暖の差についていけなかったようである。ようやく、火曜日には軽快のきざしがあった。そこで、がんばって、いつも通り今週も事務局会議を行った。
新聞を使った勉強会も短時間だがおこなう。タフな就活生を産み出さなければならない。既に内定をもらっている先輩がメンター役を買って出てくれている。

就活にこれから入ってゆく方々には、特に12月の就活解禁を前に仮想エントリーシートの作成が重要である。
目標の企業分野[まだ特定できていなくてもよいし、ぼんやりとこの分野とかでも良い]があるとして、自分をいかに売り込むかを一般に予想されるエントリーシートをつくることではっきりさせてゆく。目的の明確化とモチベーションの確立である。
無理に統一フォーマットは決めていないが、大体の項目は以下の通りである。
私の長所と短所
これまで特に力をいれておこなってきたこと[勉学、調査、クラブ活動、インターンシップなど]
これまで特に学んだこと
人生のなかで遭遇した大きな困難、それを如何に克服したか
貴社[想定でよい]を希望する理由
希望する職種
その他 などなどである。

事務局の学生諸君は活発にインターンシップや東北支援の活動に従事してきた。
NPOや学内のボランティアに参加することは、それ自体、社会人の基礎力を養うものである。もちろん、文章の作成能力など学士力というべき基礎能力がベースとして大事。就活で過度に浮き足立つことは望ましくない。つまり、従来の大学教育課程での勉学がいささかも軽視されるべきではない。
ここは、同僚の先生方が機会あるごとにおっしゃっている「教養」や「教養教育」のありかたと具体的な内容がかぶっても来る。
しかし、その点は、いずれ別の機会に論じよう。
先ほどまで、神奈川県議会議員の松崎 淳、長友よしひろ両氏がミュージアムの視察にいらしていた。昆虫のコーナーで話しに花が咲いた。
紅葉する学内の街路樹

良く晴れた初冬の空

パリゾ先生はキャノンを愛用されている

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