2011年11月3日木曜日

ソーシャルビジネスの調査と研究


2011年11月2日(水曜日)に高知市市民活動サポートセンターにおいて「四国地域のソーシャルビジネスにおける競争環境及び市場動向に係る調査」の第一回研究会(ワークショップ)が催された。12時過ぎに到着。やや慌てぎみに隣の日本風レストランで昼食をとる。「草や」さんという店だった。入ってみると客はすべて女性達で、男性の客は事務局長と私だけ。
とても良い食材と味付けだった。ドーンと真ん中にお刺し身があった。あとは野菜料理とたっぷりの混ぜご飯である。飽きさせない構成に感心した。それにしても女性陣はおいしいところを良く知っている。
さて、会議は、四国を代表する自主活動のベテランの皆さんが集まったという感じであった。その中で、私たち愛媛アカデメイアはどちらかといえば新米である。はじめてお会いするのに、なにか最初からインチメットな雰囲気で、不思議な気持ちだった。きっと、同じ社会的貢献という分野でがんばっているという仲間意識があるからだろう。
会全体の進行役は畠中智子氏(高知のまちづくりを考える会)が担当され、四国経済産業局の牧野好一氏が開会の挨拶を、本調査の目的や研究会の趣旨を同じく経済産業局の芳谷展生氏が説明され、「ソーシャルビジネス」というタームについての定義と共有について愛媛大学客員教授の坂本世津夫氏がまとめられた。あとは具体的にアンケートの調査から見えてきたことが中間的に報告され(事務局:佐々倉玲於氏)、以後、自由討論になった。
ブレーンストーミングのなかからNPOなどが置かれている状況が明らかになってゆく。官庁の単年度主義は自主活動への障害になっていること、当然の額/規模の人件費が費目のうちにしばしば含まれていない場合がある、考えられない安い単価で仕事欲しさに引き受けてしまう団体があとをたたないなど[そのため必要経費が考慮されない傾向が一層助長される]、NPOをはじめとする自主組織によるソーシャルビジネスがいまひとつ一般社会への根づきを遅らせてしまっている多くの問題点が指摘された。
会はきびきびと短時間にまとめられ、15時過ぎにはお開きとなった。
これはまだまだ入り口の議論だというまとめに、なるほどと納得。
作業はこれから細部にわたっての分析に入るであろう。それにしても、仕事をしたという実感が湧く良い会議だった。
さて帰ろうかというとき、久しぶりに高知城が大手筋の並木の向こうに見渡せた。数々の動乱を見下ろしてきたであろう天守閣のさまに感慨が湧いた。それにしても曇ってはいるのだが、なんという晴れやかな午後だろう。南国の明るさを感じた。
慌ただしく帰路につく。改めて、土産も買う気にはならなかったが、気持ちは軽かった。おそらく会議の進行が、超多忙の参会者にとってストレスがたまらないように、細かく配慮が行き届いていたからではないか。
それに高松、徳島に行った時も感じたが、隣県にまったく雰囲気の違う県都があることは、普段、松山に閉塞してしまいがちな自分には良い刺激となっている。
はりまや橋を通りすぎ、改装なった高知駅をみながら松山まで事務局長の運転で走り抜けた。

途中の高速サービスエリアにて、
色づいた木々が見事だった


会議場となりの和風レストラン「草や」さん
のおしゃれな入り口、すべて数寄屋造りである。
のれんの色が斬新だ。
「草や」さんのエントランス敷石、和風モダンである
お客さんはことごとく女性達だった、
南北に庭があり、好みの席が沢山用意されている


四国4県からの熱心な参加者たち
ソーシャルビジネスの模式図
ベクトルをそろえる為に学識経験者から熱心なコメント
をいただいた
小グループに分かれて細部の検討を。
自主団体のみなさんの同じような悩みに、納得。
暫定的なまとめに入る。快調なテンポだ。

終わって会場外で見上げると高知のお城が北側正面に。
個性的なたたずまいである。






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