2011年3月18日金曜日

震災・津波被害地への義援金募集

昨週末の大規模な地震とそれに続く大津波は本州東北部および関東北部の太平洋沿岸地帯を中心に壊滅的な打撃を与えた。地震・津波に対する原子力発電所の脆弱性はその後の大規模な放射能汚染と運転停止手順へのつまづきとなって依然としてニュースの第一面を独占している。
NPO事務局として情勢の推移を慎重に検討し、国立大学法人愛媛大学の義援金募集の呼びかけに応えてこれに協力することとした。本案件は理事会は持ち回りにより了承をいただいている。
以下会員へのクーリエの当該文を引用しておきたい。
昨日は事務局の主力を形成している学生諸君や卒業目前の皆さんにお会いできた。下記募金の文書を広く配りつつ支援募金へ幅広い協力を要請した。
事務局として事態の流れを慎重に勘案しつつ募金活動をおこないたい。

ps. 本義援金募集活動は、広く一般の市民に呼びかけ、これに対応するという態勢をとることが出来ているわけではありません。市民各位におかれては、自治体やそのほか信頼おける団体による募金に寄与されるようお願い致します。
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前文略


震災被災者の皆さんへの支援活動と致しまして、NPO愛媛アカデメイアとしましても、
国立大学法人愛媛大の募金に協力するという形で、支援活動をおこないたいと存じます。

以下に大学のBBSメールを貼り付けます。[BBSは大学事務局により教職員全員に回送されている]


各学部、各部署において、宜しくお願い致します。
なお大学執行部の呼びかけは教職員対象となっていますが、学生・院生を含む大学人への
呼びかけと解釈致します。
事務局メンバーの学生諸君は至急結集して下さい。

[以下、学内BBS からの引用。]
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※このメールは事務連絡掲示板からの自動配信メールです。返信されても投稿者には届きません。
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タイトル:【全職員向け】東北地方太平洋沖地震被災者支援に係る募金のお願い
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 教職員の皆さまへ 

                              愛媛大学長 柳澤 康信 


          東北地方太平洋沖地震被災者支援に係る募金のお願い 


 3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」は,連日報道されているとおり,3月15日現在,死者,行方不明者は6,000人を超え,未だ1万人を超える人々の安否が不明,52万人を超える人々が避難生活を余儀なくされるという,未曾有の大災害となっています。 
 愛媛大学としては,被災地の救援活動の支援,避難生活の支援のため,義援金を届けたいと思います。 
 ついては,1,000円を1口として義援金を募集いたしますので,ご賛同いただける方は,3月31日(木)までに,下記によりお名前と募金額を記入の上,現金を添えて各部局等の総務担当チームへ預けていただきますようお願いいたします。 皆さまには,本趣旨をご理解いただき,何卒ご支援,ご協力いただきますようお願いいたします。 
             担当:経営企画部総務課総務チーム 

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  |   所属    |   氏名   |   募金額   |  備考  | 
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以下引用略
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*NPO法人 愛媛アカデメイア
 愛媛大学に拠点におくNPOとして地域の人材を育てます
・地域のニーズに応えるソーシャル/コミュニティ・ビジネスの開発
・インターンシップや研修会により地域おこしの働き手を育成
・NPO/大学/行政/企業の連携強化によって地域に根ざす新しい公共を


2011年3月6日日曜日

見えない就活

就職活動への支援が本格化している。
エントリーシートの文案とか面接の場合の要点など、学生の皆さんからの問い合わせが多い。
NPOの趣旨に沿った支援をおこなうよう心がけている。
さて、情報公開/透明性といっても人間が人間を選り分けるのであり、企業の論理と大学側や求人側の論理は大幅に食い違う。
企業としてもやたらに選考過程を露出するわけにも行かない。
結局、大規模ネット利用の横並びリクルート(もっと悪くいえばワンクリック登録)では、個性の見えない何万通かの文書の前で関係者は疲れ切るだけ。万が一内々定が出たとしても、就活生は簡単にキャンセルしてくる。そこには乾いた利害意識や幼い嗜好しか存在しないのだ。
だから、最近は先祖返りし始める企業が増えているそうで、デジタル採用の限界を指摘する向きも多いという。代わってリクルーター制や教授推薦が復活しつつあるとのこと[朝日新聞、2月28日付け、シューカツの記事より]。
文系のどの辺にまでこの教授推薦制やリクルーターの射程距離が及んでいるかはまだ実感がないが、文系/理系混在の集団討論の場面で不審な事実を目撃した学生も少なくない。
討論でほとんど見るべき意見をプレゼンしていなかった特定の就活生に対して、「リクルーター」なる若手社員複数が褒めちぎり、内々定[これも変な言葉だ]が前提になっている言い方をしたという。おめでたい事ではあるが、理系中心の教授推薦がおもわず集団討論の場でばれてしまったということかも。理系の特殊技術や知見が集団討論のノウハウとは次元の違う世界であることも示している。むっつり屋の「エジソン」君や「ワトソン」君[ベルが電話の原理にたどり着いた時、隣室の助手に「ワトソン君、聞こえますか?」と世界初の伝送に成功したという]が居たとしても不思議ではない。
だが、ならば「アナログ採用」をマスゲームみたいな集団討論の場に敢えてさらす必要ははたしてあったのだろうか。
つまり、金融部門でも情報通信や自動車でも何でも、理系と文系とを十羽ひとからげにすることは、感心しない。
文系学生の自由な発想は、システムの上に立って製品を組み立ててゆく理系のスペシャリストと協働してこそ大きな貢献ができる。文系/理系それぞれに個性と特性を尊重したひとさがしが望ましい。ひろく人材を募集するということに情報通信技術が動員されることは避けがたい。それは一重にフェアな就職活動を学生達もそのご父兄もそして教育機関の側も望んでいるからにほかならない。
しかしそれが、形だけの公開性や透明性に通じるのなら、いずれにせよ公共性を重んじる企業の名を損ねるであろう。
推薦などでの優秀な人材の確保は悪い事ではない。だが、その人材を型通りのリクルートのシステムにのせて、あたかも沢山のなかから選ばれたと「演出」する必要はないのではないか。それより内々定を与えた学生や院生には更に高等教育機関での深い勉強をさせるべきである。そうでなければ、アナログ採用[とは言え、しっかりした内部選考が前提だが]に回帰した意味がない。
さて、一見オープンな外観を示している就活は実は個々の学生を孤立させ、遠方への説明会に参加するために疲弊させてしまっている。人材養成に欠かせない、大学や大学院での中・後期の専門訓練が阻害されることは、長い眼でみれば国益までそこねていることになる。
リクルーターや教授推薦復活の事情は分からないではないが、それほどブランド品=有名大学の出身ではないが、精査してみれば隠れた逸材はじつは沢山居るねえという境界線上での人材探しの努力は必要であろう。先輩が活躍している、だからその社員の出身大学から何人という発想では学閥の弊害はより増してしまう。
いかに能率良く、いかにしっかりと人材を把握するかだ。その観点から漫然と繰り広げられてきた説明会とエントリーシートの方式を抜本的に見直す時期に来ていると思う。
企業側は思いきって学生や大学教員の参加のもとに新しい就業希望者募集のシステムを策定してみてはいかがであろう?