2012年3月15日木曜日

就活支援:面接の段階=集団面接サバイバル

何回このタイトルで書いているだろうか。就活支援何回目と書くのがおっくうになった。だから表題はシンプルに行く。
今回のテーマはいかに就活生のあなたが廻りの智恵を集められるか、というお話。
人は物理的に身長だとか肩幅だとか骨格を含めた体重だかで、地球上の一定部分を占拠しつつ、通常は動いたりしているものである。その場合重要なことはあなたのまわりにどれだけ応援団がいて、どれだけの智恵を集められるかだ。廻りに動員できるものはすべて使って、智恵を借りること。ご家族、先生、友人、この際は総動員である。
さて、エントリーシートの書き方については、少しずつ述べてきたとおもう。
要するに、相手の企業が何を考えているかを掴んで[想定して]、筋を通したシートを書き上げることである。あそこでこういい、こちらでこう言うというばらけた印象を与えないことである。
企業研究はてっとり早くは、HPを精読すること。更に詳しくは、企業がつくっているリーフレットが最善だ。時間があれば日経のデータを図書館でとってみるのも良い。
エントリーシートがめでたく受理されたとして、いよいよ面接である。
まず、前回述べたように時間厳守。遠くに行くのだからという甘えは駄目。早い内に出て、鉄道やバスなどの遅延事故に対処することだ。やむを得ず遅刻の時は、連絡を必ずする。
面接は概ね2種類である。第1に、数人がワンブロックを形成して、集団討論をおこない、その様を企業側が観察するということである。なにか論題やビジネス上の課題を与えて、みんなで議論して原案を練ってゆくなど、内容は様々。第2は、伝統的な企業側複数幹部、面接生一名ないし、2名という比率の個別面接である。
まず集団的面接の対策を考えておこう。司会を名乗り出るか否かで印象が違うという議論がある。しかし、無理をする必要はない。大体、真っ先に手を上げて司会をしなければ落ちると思い込んでいる御仁がいるから、どうぞどうぞとなる。では、司会をするタイプじゃないと思っているあなたはどうする?
一般的には、司会者の補佐を申し出るという戦略がある。司会者側に下手に回ると、全体としてどうなっていて、どちらに向かうべきかなど、うろたえることは必定。では、知らん顔をすれば良いかというと、さに非ず。企業人の生活を思い浮かべて欲しい。
企業はただで社員を使っているのではない。いずれにせよ、莫大な人件費を使っているのだ。だから、司会がまずいから会議は2時間空転した、迷走してしまいましたでは、仕事にならない。当然、学生気分の散漫な議論だったとしたら、人事担当重役を納得はさせられない。
司会者がそれなりの成果を挙げられるように支援することである。もちろん、縁の下の云々で司会のサポートが忙しくて、さっぱり自説を展開できないというのではだめ。
全体に貢献して居ることを示した後に、それでは私の意見はと、堂々と述べること。無駄に司会のアシストをしているのではない。チャーンと隘路[論議のなかでボトルネックになっている論点は必ずある、見落としとか、バランスの悪い断定だとか]を見破ることだ。しかし、三人よればで、集団的に智恵を持ち寄るとなかなか全体としていいねーという意見がばらばら出るものだ。そうした時は、誰々さんがおっしゃるようにと、議論をうけて更にその先を述べる事が大切だ。
よくあるタイプで、ちゃかちゃか就活というかげろうのような世界でしきりに活躍しているのだが、廻りの大人がおだてるのだろうか、鼻が高くなっていて、「うちの大学の学生は鈍くて」、とか「バカばっかりで」とか言う人がいる。結局、こんな御仁は若くても老け込んでいる人が多い。小才は働くのだが、知的活動はゼロという惨状である。いやしくも大学で学んでいる人間である。就活では、大学生を相手企業は採用内定しようかどうかと考えているのだ。だから、ごね廻すだけで結論がない議論には要注意である。利潤があって始めて企業が成り立つし、それも出来れば社会的意義がある方がよい。いずれにせよ空論では飯が食えないと企業人はとっさに思うはずだ。
同時に、やたらに相手の意見に反対を叫ぶやからには、反対理由をじっくり聞いて「わかった」と機先を制し、一息おいてかねての自説のメリットを弁護する。なおしつこい反対者に対しては、対案はなに?と、聞くことである。ディベートばやりだが、勝つ為だけの論戦に終わることは、共倒れを引き起こしかねない。あなた方の討論机の着席者の内、何人を採用しなければならないなどという「義務」は企業側にはないのだから、呉々もディベートの実効性について意識すべきだろう。一生懸命の傍らに、鳥の目ではるか上から自らの姿を脳裏に捉えておくこと。
意地悪なワナにははまらない。もちろん、気に入らないひとが出張っていても、議論を生産性あるものにする努力をそれ以上に示すことである。
最終的にはなにを売り物にしあげるか、なのである。
最後に、実務面を注意しておく。気になる発言のキーワードにはノートをとっておく必要あり。しかし、間違っても全文筆記などしないこと。ノートづけに躍起になって、あなたの意見はと振ると「エッ」となる、大学のなかに良く居る、まじめすぎるタイプの人も実務的な歯止めをみずからかけておくことである。
さあ、これで集団面接への外形的な対策は出来た。勇敢に立ち向かおう。

ディジョン凱旋門から旧市街を望む。
左の赤い張りだしは、キャフェである。
冬の黄色い光が印象的。レンズはズミクロン50mmf2、
フィルムはコダックを用いた(2003年12月調査旅行から)。
ノンコーティングのレンズであるのでやや逆光に弱い。
その点もフィルム写真の味わいの一部となる。

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