いずれも仲間や学生さんに恵まれていて、もちろん感謝している。しかし不安定なことは事実である。
生活の維持には常に悩まされる。
さて、暑いあついと思っていたのだが、さすがにキャンパスの秋色にも気付かざるを得ない。時に激しく雨が降り、また、ぴんからの晴れとなる。空はあくまでも澄んでいて、紫外線の強さに驚く。
一草庵は俳人山頭火の終焉の庵[しゅうえんのいおり]であるが、御幸寺山[地元では「みきじさん」と呼ぶ]のふもと、大川からやや入ったところにある。年来、教育学部の自分の研究室の窓のそとはこの御幸寺の山の緑に恵まれた。窓外の風景は疲れた目をなごませたものだ。定員削減とて、この研究室も空のままにおかれている。
朝の光の中、東向き、大学正門を望む。うっすらと色づく木々。 |
カメラを北に向け、一草庵方面を望む。松山の地名に恥じない、深い木立である。 |
今回は「米山 仮名の美」という主題の元に、いくつかの重要な作品がさりげなく展観に供されている。ほとんどが大学図書館の所蔵だそうである。三浦教授によれば、晩年になるほどに書体が整ってゆくとのこと。人間、かくありたいものである。もちろん素人の私などに解読は出来ない。専門家の解説は極めて助かる。
本ミュージアムのデザインはすべて空間展示デザイナーの徳田准教授のアレンジによっている。 展示物を単独で観賞しても、いろいろなジャンルの展示を通して見た場合にも ある種の安定した気分をうることが出来る。 統一的なコンセプトを基礎に、さまざまな技法が駆使されいるからだろう。 |
作品にはきちんとした専門家の解説が付されている。 |
高校生が報告するパネルに対して、専攻の分野にかかわるパネルには大学の教授陣も参加、交流の輪が広がる。制度的に高校と大学とが隔たったままであることは色々な点で不具合を産む。大学と高校、大学人と高校生/教諭の皆さんとの緊密な連携が維持されることは、とても良いことだ。
受付も高校生が担当。きちんとした雰囲気である。 |
専門家との意見交流。期せずして話しが盛り上がる。 |
教授と高校生の親密な対話が実現している。 |
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