今夏は久しぶりに長崎に行く。家族のうち3名は親戚の家にやっかいになり。長男と私はニュー長崎ホテルに投宿する。最新のものではないが、設備の整った良いホテルである。
町はひどい暑さだった。
テレビのドラマで龍馬が放映中なので、いたるところ龍馬の文字がおどる。
ちなみに主演の福山くんは、長崎市稲佐の出身である。
ホテルの窓越しに西の方をながめると外港にむかって香焼島の一部が望める。大きな橋が架かっていた。
次の日は午前中、勇躍、亀山社中の本拠をたずねる。市内からバスでかなり高いところまで登る。そこからだらだら坂を登って、龍馬像に到着する。立派なポールが丈が足りないのか、その先に竹がつけられて、亀山社中の赤白の旗が付けられている。強風の故か、端がちぎれている。龍馬像の前庭から長崎港が一望される。見事である。朝入港した中国からの客船か、しゃれた船体が望まれた。
やがて公園を過ぎて、大きな岩のそばをおり始める。巨岩にとりついて岩登りを楽しむ人々がいた。
民家の間の細い道を歩く。
ようやく亀山社中の本拠にたどり着く。沢山の人々である。順番待ちで40分と知らされる。社中の建物は小さいから、すべて入りきれない。手持ちのボトルからお茶を呑みながら、辛抱強く待つ。だんだん先頭になってゆくが、後ろを振返ると続々と人々がつめかける。龍馬の偉業を見直したいとの巨大な流れである。当然、閉塞感がつよい現代社会の照り返しである。
亀山社中本拠の中はドラマで予想していた通りの小さな作りだった。長崎らしい、急峻な丘を切り刻むみたいに住宅の用地が確保されている。かつては社中からもそのまま港が見渡せたのではないかと思った。
兄からもらったという龍馬の愛刀がレプリカでおかれている。意外にも直刀であった。
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