2010年12月12日日曜日

冬の準備

12月7日の生態系トラストさんとの共催になる講演とインターンシップ説明会は予想外に多くの階層から参加をいただき、盛会であった。
学生諸君とともに実際に四万十川を拠点とする環境関係の活動家ご夫妻から、今治地場産業振興センターの幹部の方、本学の教授達など、学生諸君とならんで色々なポジションでご活躍のかたがたの熱心なご参加をいただいた。学生諸君の中への一層の浸透は、今後の課題かと思うが、これは時間と手間を今後かけなければならないであろう。今後ともできる限りお手伝いしたいと思う。
いただいたグラウンドワーク三島やヤイロチョウの森保全活動に関する生態系トラストさんのブックレットなど、ゆっくり時間をかけて読みつつあるが、いずれも説得力のある素晴らしい取組である。
今回の四国各県諸大学でのインターンシップ説明会の成功を祈りたい。
本NPOも今年は6月に総会をおこない、更に夏から秋にかけて沢山の催しをおこなった。
色々なかたがたと親しくなれたし、学生諸君との事務局運営も苦心したがとても充実したものだった。
事務局長と二人だけで相談して手作りで始めたことが、学外の諸団体のかたがたとも交流するまでに発展してきた。
私たちは個人の尊厳をまもりつつ善意を基調とする共同体を目指して来つつあるが、この善意は必ず固い氷を溶かして連帯が目に見える成果となってくると信じている(若い世代への就業支援はその重要な一環である)。
先日の会では、私は40分たらず、本NPO愛媛アカデメイアの設立趣旨と活動の内容をつたえ、さらに大学周辺の水系の環境整備について述べておいた。
生態系トラストの中村滝男先生は、それからほぼ2時間余にわたり講演と会場からの質問に答えて下さった。学識と実践に裏付けられ、しかもどこかイギリス紳士を思わせる洒脱なご説明であった。
山ほどある雑務をのりこえ、行政とのやりとりのなかで多くの困難を克服して、広大な自然の森を守ってこられたたくましい余裕であろうか、正直、自分にとって全くといっていいほど弱い分野だったので、目を開かせられる思いだった。感銘を受けた。
さて、冬の準備とは越冬の買い物ではない。コート類も当分ほしいものはあるが、金欠が邪魔をしている。それより、小さな論文を構想しているのだが、これはいっかな進まない。
意外に心身ともに疲れ果てているのに気付いた。いったん休養が必要かも知れない。
長距離を散歩して、気力と体力を付け直さなければならない。甘いものも栄養補給上、たまに必要になる。不断無関心だった子規の愛したあんパンやクリームパンもなるほどと味わうことになった。一緒にミュージアム付のカフェでいれてくれるイタリア風のコーヒーとよくあっていて、良い意味で苦味が一段とさえる。
少しづつだが専攻の勉強(フランスの地方政治改革)は放棄しないようにしている。これが結構たいへんだ。ボルドー政治学院Institut d'Études Politiques de Bordeauxのサドラン教授Prof. P. Sadranの論文は、いつも愛読しているが、どんな風貌なのかとネットで先生の画像を探すと、さすがに老境に入っていらっしゃる様である。お名前を聞いてから、随分になるから当然かも。こちらも歳をとったのだから。イヴ・メニイ教授Prof.Yves Ményも欧州大学院大学(フィレンツエ)の学長を降りられたと聞く。氏の論説は80年代初頭から今日まで正直、実に参考になった。
しばらくは、ミュージアムの用務をこなすとともに、書斎派にもどって、読み進む。特に情勢を大づかみにする必要があるばあいは、Le Monde紙の記事が参考になる。ル・モンドは、ネット上で良く使う。有料の予約購読者になっていて、月に700円ほどだろうかとられるが、データベースも使えて、便利である。短い記事にすっきりと要点が書かれてあって、さすがだなあと思う。
そしてその合間をぬってNPOの来年の準備にかかる。大規模なインターンシップの説明会が控えている。
特定非営利活動法人の活動全般にわたり先生方や愛媛大学事務局や同大学の校友会事務局の皆さんからは沢山のあたたかく寛容な措置をいただいている。就業支援と地域への掛け橋をさらに大きく構築し、ご恩返しをおこなわなければならない。

「子規の愛した菓子パン」 先日はテレビにも紹介されたという
愛媛大学のショップ「エミカ」でも販売している
大川を守る活動、リバーサポート制度である。
付近500メートルを保護している。
行政としては、県と市が併記されていた
桜で知られる遍路道、宅地開発に押されぎみである。

大川の屈曲部。上流に向かって言えば、右に折れ、さらに左に曲がる。
丘の上に400年を経た松山城の雄姿が

松山大学御幸キャンパス沿いの大川。山頭火の一草庵はもうすぐだ
道後樋又からの分流に潤される松山大学本部キャンパス

大川分流に沿った愛媛大学教育学部の木々

道後樋又(どうごひまた)の景観。
大川本流は右へ。左の分流が大学に向かって西下する

いずれも会場にて
内子の実りを小田先生からいただきました。調理をまえにパチッ。

0 件のコメント:

コメントを投稿