シンポと共に、インターンシップのご案内と総合討論がおこなわれる。
主題は《グラウンドワーク》である。
人工河川だが、私たちの日常を潤してくれているのが、大川である。もともとは農業用水として開鑿された。しかし、この大川の保全や周辺景観管理は市民の散策と健康の場として、あるいは遍路道の保全という観点からもっと正面に据えて考えるべき時であろう。特に道後樋又(どうごひまた)から、文字通り分水された小水路が本学の理学部、教育学部北側を流れて、おなじく、松山大学の北側の景観ともなっている。正直この水路沿いの道は、散歩道としてはやや未整備で、忌憚(きたん)なく言えば、殺風景である。水路はかつての田園を潤したのであろう、こまかく分水されて、それぞれが豊かな流れを見せている。風景としてもっと意を用いて、整備すればなお豊かな市民のための市街路がつくることが出来よう。
松山という都市の風格とアメニティの観点から、大川やこれら導水路周辺の環境整備は見直されるべきではないだろうか。
そんな思いから、中村滝男先生が主導されている生態系トラスト協会のご活動にも最近は大きな関心を抱いている。
以下、学内に告示したご案内の文を一部手を入れて転載しておきたい。
そんな思いから、中村滝男先生が主導されている生態系トラスト協会のご活動にも最近は大きな関心を抱いている。
以下、学内に告示したご案内の文を一部手を入れて転載しておきたい。
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環境を守る市民運動は100年以上も前にイギリスで始まりました。
その代表例としては、《優れた自然環境をそのままに保全するナショナルトラスト活動》をあげることができますが、我が国でもピーターラビットの村の景観保存など、そのいくつかは既に良く知られています。
もう一つ忘れてはならないのは、同じイギリスを先行例とした、《グランウンドワーク活動》です。
グラウンドワーク活動とは、《悪化した地域の自然環境を市民が汗を流して改善し、保全する》活動を指します。
四国を基盤として活動している生態系トラスト協会は、貴重なヤイロチョウの森などをナショナルトラストの手法で保全する一方、行政・企業・市民団体によるパートナーシップをふかめ、地域生活レベルで重要な自然環境の保全について具体的な活動を推し進めて参りました。
このたび、愛媛大学におきましても関係諸団体の協力を得て、下記の要領でシンポジウムとインターンシップを開催することとなりました。
教職員・学生・市民の皆様にふるってご参加いただければ幸いです。
開催日時:2010年12月7日(火曜日)13時30分より16時まで
会場: 愛媛大学 校友会館 1F 交流スペース
主催: 社団法人 生態系トラスト協会
愛媛大学地域創成研究センター、NPO法人 愛媛アカデメイア
共催: NPO法人グラウンドワーク三島、NPO法人徳島共生塾一歩会、NPO法人徳島保全生物学研究会
プログラム:
基調講演/ 人材育成による地域の活性化
岡村 茂 愛媛大学名誉教授、NPO法人愛媛アカデメイア代表理事、
博士(法学)
事例報告/ 地域資源の利用法
中村滝男 生態系トラスト協会会長、日本めだかトラスト協会会長
そのほか グラウンドワークインターンシップの御紹介、討論など
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