表題は、◇収益、雇用確保し、課題解決 「新しい公共」の人材育成を などとなっている。
聞き手は、毎日新聞松山支局の中村敦茂記者。
以下応答を引用しておこう
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まちおこしや環境、福祉など社会的課題の解決に収益や雇用を確保しながら挑むソーシャル・ビジネス(SB)と、その地域版のコミュニティー・ビジネス(CB)。「新しい公共」と言われるこの分野の人材育成に、愛媛大を拠点とするNPO法人「愛媛アカデメイア」が取り組んでいる。代表理事として法人をリードする愛媛大名誉教授の岡村茂さん(67)に、きっかけや活動への思いを聞いた。【中村敦茂】
--きっかけは?
数年前、ショックなことがありました。大手旅行会社に就職した女子卒業生が2年足らずで辞めると言うのです。「仕事に社会的な意味があるか分からない。社内でもツアーに何人来たかというだけで話が終わっている」と。教授として就職指導にもあたってきましたが、いつの間にか、順調な人生とは大企業や大都市の資本力のある会社に職を得ること、と短絡していました。痛切な反省です。もっと広い雇用戦略が必要だと痛感しました。
--活動内容は?
昨春の設立以降、学生や若者を対象に、月1回の研修会を開いています。フェアトレード研究会や就職活動支援の社会人基礎講座など学内外の講師を招いています。事務局も学生主体で運営し、即戦力の実務を身に付けるようにしています。
--これまでの成果と今後の目標は?
当面の成果は、学生たち自身で催しができるようになったこと、他の地域NPOなどとのつながりが生まれて連携基盤ができたことです。SB、CBはまだ国内の実例が乏しくすぐに起業とはいきませんが、将来性ある人材を育て、畑に畝を作っている段階です。
ただ将来的にはSB、CBをそれこそ花盛りにしたい。育った人材が新しい職域を開拓すれば、それだけ地域が活性化します。雇用も生まれ、若者が「就活」に不合理に振り回されることも少なくなるでしょう。同じ活動から二つの効果を上げたいと考えています。
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■人物略歴
1943年、中国・安東(現丹東)生まれ。96年から愛媛大で教べんをとる一方で、地域の発展に貢献できる人材を育てようと09年4月、有志らと任意団体の愛媛アカデメイアを設立し、10年1月から代表理事。
以上、引用終わり。
毎日新聞 2010年11月13日 地方版より。
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毎日新聞 2010年11月13日 地方版より。
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