山崎幹根/自治・分権ジャーナリストの会著『スコットランドの挑戦と成果』を松本克夫さんからお送りいただいた。松本氏は、現役時代は日本経済新聞社で論説委員と編集委員を兼任されたジャーナリストである。
1990年代初頭、静岡英和女学院短期大学に勤務していた頃、電話をいただき、飾り気の無い本当に地味な印象の記者がやってきた。かなり長時間の取材をうけた。ミネルヴァ書房から出た『ミッテラン政権下のフランス』(西堀文隆編著)に書いた一章がパリ支局の方の目に留まり、逆に本社の松本氏に知らせがあったとのこと。私のからんだささやかな学術情報は世界一周したのである。
細かく読んで下さっていたのでまず驚いた。私のロジックの曖昧なところを容赦なく突いてきた。さすがに炯眼だなと思った。その後、上記の会を拠点に次々に文献が出版されて、そのつどお送りいただいた。
しばらくフランス分権化研究から離れた頃は、年始の挨拶程度でしかこちらの情報はお送りしていなかったが、2004年だったか、再び研究をフランスに指向した時、ご参考までにと論文をお送りした。
公用で東京に出張した際に、日仏会館での地方分権に関する日仏研究者の報告会でばったり出会った。遠い軌道を描いてまたまた遭遇することが出来た。その後、上記の会のご活躍は、日本政治学会(西宮の関西学院大学で催された)で報告した時も同じセッションの若い研究者からうかがうことになる。世の中は結局かなり狭いものだと痛感する。分権化改革の国際比較研究について特に活力をもった貴重な研究組織である。
松本氏のテンポの良い、一般にはむずかしい話題を分かりやすく論じてゆく文章の力にはいつも脱帽である。個人的にもなぜかいつもすぐに分かりあえる人柄だという印象が強くある。私の勝手な思い込みではないと思う。
勤務してきた愛媛大学では地域創成研究センターが6年ほど前から組織された。その研究紀要として『地域創成研究年報』、単行本としては「地域創成研究叢書」のシリーズを作っていった。いずれも分権化改革の研究報告の舞台として使わせていただいた。センターは地方分権化の研究会を続けていて、自治体の幹部の方々の研修/交流の場ともなっている。
地域と国家と国際社会とがグローバリズムの渦の中で、伝統的でありきたりな区分と区分けを軽々と超えつつ相互の位相を変えつつある。今年もフランス・ブルゴーニュ大学から研修生/留学生がやって来るという。世界はますます狭くなってゆく。
お陰様でスコットランドの勉強も楽しいものになりそうだ。
愛媛アカデメイアは、四国・松山に本拠を置いているNPO法人です。
ソーシャルビジネスやコミュニティビジネスをになう人材を育成し、
市民、ビジネスマン、学生、知識人のコラボレーション空間を実現いたします。
夢と希望と創造力あふれる「自由のフォーラム」をつくりあげます。
(夕なずむトゥルーズの街、ガロンヌ川は前方のピレネー山脈から流れ下り、
古都を貫流する。2009年1月、遍路と巡礼国際調査の折に撮影。
なおブログの文責は原則として岡村に)
2011年1月19日水曜日
2011年1月16日日曜日
凍てつく冬の日
暮れ、12月28日は御用納めだった。インターンシップをご指導いただいている関係者の松山への来訪を得て、日ごろアカデメイアにご理解いただいている先生方と懇談する。この動きは、正月明けの、11-12日と続いた。在る程度長く勤務してきて、他の学部の沢山の先生方ともお知り合いになれたのだが、タイミングの関係で今日まですれ違いに終わっていた先生ともこの機会に親しくお話ができた。夕食時にはアカデメイアの学生メンバーの一部が合流してくれて、ささやかだが新年の集いができた。就活期にあたっている学生諸君にはとても有り難い出会いだったろう。
私ごとだが、暮れから正月は専攻の論文をひとつ形にしようとがんばった。いや、苦しんだというべきか。
正月元旦だけは穏やかな一日で、年賀状をしたためたり、のんびりしたりして過ごす。
あとは、暮れも正月も無視して、大学のオフィスにでてひたすら原稿を打ったり、データの編集に終始する。学内は寂として声なしである。当たり前だ。こちらがふだん、走り回ってばかりいて不勉強なのだから仕方がない。しかし、どうも昔流に言えば筆が走らない。元の資料をためつすがめつした。結局、対象そのものへの自分なりの理解が出来ていないことが分かってきた。我慢して資料を改めて精読する。4日、仕事始め。学長の訓示がネットのオンラインで流れているので、慎んで拝聴。多様な社会的任務を地域にある大学として責任をもって果たしてゆくべきだと強調されていた。共感する。
さて、家計は相変わらず節約一色である。貧乏暮らしをしていると服には返って気を使う。自分の頭が固いのであろう。リラックスした格好がどうも苦手である。
もうとっくに有名になってしまったが、鎌倉シャツの支店が渋谷にあったので、定宿のホテルからの散歩がてらに、いろいろ買いそろえた。2004年頃の頻繁な公務出張にはそれなりに道具がいった。綿シャツ特有のゆったり感があって愛用してきた。
在る程度数がそろうと循環的に使えば済む。公務での2年半の上京の日々、大学法人役員としての3年、そして停年、客員としてのミュージアム勤務、NPOの主宰、嵐のような何年かであった。ただ、積年の酷使によるものか、さすがにそのうち何着かは襟元の布地がほころんできた。なれたシャツを着て激しく働いたということだろうか。これといった病気にも冒されず、概ね元気に働けた。天に向かって合掌である。
私ごとだが、暮れから正月は専攻の論文をひとつ形にしようとがんばった。いや、苦しんだというべきか。
正月元旦だけは穏やかな一日で、年賀状をしたためたり、のんびりしたりして過ごす。
あとは、暮れも正月も無視して、大学のオフィスにでてひたすら原稿を打ったり、データの編集に終始する。学内は寂として声なしである。当たり前だ。こちらがふだん、走り回ってばかりいて不勉強なのだから仕方がない。しかし、どうも昔流に言えば筆が走らない。元の資料をためつすがめつした。結局、対象そのものへの自分なりの理解が出来ていないことが分かってきた。我慢して資料を改めて精読する。4日、仕事始め。学長の訓示がネットのオンラインで流れているので、慎んで拝聴。多様な社会的任務を地域にある大学として責任をもって果たしてゆくべきだと強調されていた。共感する。
さて、家計は相変わらず節約一色である。貧乏暮らしをしていると服には返って気を使う。自分の頭が固いのであろう。リラックスした格好がどうも苦手である。
もうとっくに有名になってしまったが、鎌倉シャツの支店が渋谷にあったので、定宿のホテルからの散歩がてらに、いろいろ買いそろえた。2004年頃の頻繁な公務出張にはそれなりに道具がいった。綿シャツ特有のゆったり感があって愛用してきた。
在る程度数がそろうと循環的に使えば済む。公務での2年半の上京の日々、大学法人役員としての3年、そして停年、客員としてのミュージアム勤務、NPOの主宰、嵐のような何年かであった。ただ、積年の酷使によるものか、さすがにそのうち何着かは襟元の布地がほころんできた。なれたシャツを着て激しく働いたということだろうか。これといった病気にも冒されず、概ね元気に働けた。天に向かって合掌である。
このままでは手元のシャツが枯渇する。ネットで袖丈の直しをいれて、3着注文した。ネットでの注文は布地の具合が分からない場合があり、ちょっと不便だが、ブロード地とかなんとか好みの布質を理解しておけばまあなんとかなる。
縫製の専門家による作業であると聞く。それに他の銘柄品に比べても価格が低廉に抑えられていてえらいなあと思う。たったひとつ困ったことは、極細の紺のストライプスでボタンダウン襟など品薄なことが多い。誰でもが好むタイプだからか。
サラリーマン教師の楽しみなど経済力からして知れている。
純綿の気に入ったカッターシャツは数少ない身辺の楽しみのひとつである。
新年の授業が6日から早くも始まった。3回生で今の季節に地味な政治学の特殊講義を聴いてくれるのは、特に熱心な学生諸君になる。授業では対話と新聞記事の利用に心がけることにしている。
新年にこれといって新しいことなどないのだが、それでも糊の利いたワイシャツを着て、「襟を正して」教育現場に臨む。それにこれが肝心だが、ことしこそNPOをより本格的に展開するぞと思う。
家では長くアンプが故障したままに放置されていて、音楽が聴けていない。コンピュータで小さなBOSEを鳴らしているが、どうもこれではブラームスもこじんまりしてしまう。どうかして節約して真空管型のアンプを組み立ててやろうと狙っている。子育ての間にいろいろ今年も個人的にもありそうだ。
| 小学校でおなじみだったオルガン。徳島の大正館にて、 |
| ミュージアム入り口のサイン |
| 大学の大通り、正面は耐震補強した教育学部学舎 西からの強風にミュージアムの旗が鳴る |
| 左はエミカ(生協ショップ)右は校友会館、 道路を隔てた冬木立は東中学であろうか |
| 同じポイントからカメラを北に向ける。 右エミカ、左は教育学部の東端。かなたに御幸寺山[みきじさん] 寒い景色だ。 |
2011年1月6日木曜日
新年の御挨拶
各位
2011年を迎えまして、心からの御挨拶を申し上げます。
新しい年が皆様にとって幸おおき時でありますように。
NPO法人 愛媛アカデメイアも昨年1月半ばに認可をうけまして、丁度一年になろうとしています。
会員の皆様、地域の市民活動の皆々様、また行政や企業関連部門の皆様には大変お世話になりました。
昨年度は在学生と社会人にむけて社会人基礎講座や就業支援活動をささやかながら展開致しました。
その中で沢山の学生諸君や若い世代の方々と交流し意見交換することができました。
2011年はこれまでに無かったような経験に満ちた歳になることでしょう。
2011年を迎えまして、心からの御挨拶を申し上げます。
新しい年が皆様にとって幸おおき時でありますように。
NPO法人 愛媛アカデメイアも昨年1月半ばに認可をうけまして、丁度一年になろうとしています。
会員の皆様、地域の市民活動の皆々様、また行政や企業関連部門の皆様には大変お世話になりました。
昨年度は在学生と社会人にむけて社会人基礎講座や就業支援活動をささやかながら展開致しました。
その中で沢山の学生諸君や若い世代の方々と交流し意見交換することができました。
2011年はこれまでに無かったような経験に満ちた歳になることでしょう。
貴重な皆様との出会いと対話を宝として、設立の理念を大切に、邁進する覚悟です。
ご支援とご教示の程よろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 愛媛アカデメイア
代表理事 岡村茂
| 愛媛大学生協のエミカにて |
2010年12月24日金曜日
四国をはしる:徳島へ
12月21日には地域で活躍されているNPOのみなさん方の忘年会が催された。NPO法人Eyesさんからお誘いがあったので、当法人を代表して、農学部の小田先生と教育学部のTさんに参加いただいた。
わたしは、次の日、早くから旅装を調えて、徳島に向かう。事務局長が車で運んでくれた。
四国にいて、徳島のことを知らない。高速道路沿いに四国山脈にそってこの島を横断する。
徳島に入ると片側二車線の狭い状況である。
在る程度進むと、阿波池田あたりからか、四国三郎である吉野川が削り混んだ雄大な峡谷部にでる。それでも目指す阿波徳島の県都ははるかに遠い。この大河の左岸をずっと下ることになる。
比較的ゆっくりアプローチしたからか、3時間ほどで、ようやく徳島市中心部に着く。
NPO法人の市民未来共社さんにおうかがいする。
島代表をはじめ、皆さん方が暖かく迎えて下さった。私どもはNPOの最新の動向もよく分かっていない。一服の時間に、親切にいろいろと教えていただいた。精力的に状況を打開しつつあるNPO団体の本部におうかがいできて、少々興奮気味だった。
ビジネスホテルに荷物をいれて、それから第1期インターンシップ生の終了報告会に出席する。
まずは、Relation主宰者による神山古民家再生プロジェクトの説明であった。
二件長屋の正面から左半分のほとんど完全な解体と修築である。パリの旧市街再生事業を思いだす。
右半分は今回の事業に含まれていなかったそうで、良く半分だけ改築できたなあという感想である。
東京の美大生の皆さんが現地で働き、設計部門の東京サイトとの通信ネットを介しての作業だったという。面白い。インターン生のIさん、Kさんがバックアップの事務処理にあたったという。
さて、7名の修了者のうち、3名が男性で、4名が女性である。大部分は学生か院生の身分であり、それぞれが感想を寄せている文集をもとに報告がおこなわれた。
インターンシップには、参加希望の若年層の人々がいたとして、メンターと呼ばれる個別指導員がついて、具体的に企業/団体に実習生として入るというシステムである。以前は特に短期のものが中心だったが(インターンシップへの「実際の業務を脇で見ているだけで軽い」「余計なこと」「役に立たない」などという誤解が生じたきっかけかも知れない)、最近は、雇用創造の観点から、また、社会的ビジネスを起こす観点からより内容を充実させるべきだとの動きが起こり、内閣府などによる公費の助成により、1ヶ月、2ヶ月など長期化の傾向が出始めた。連続してインターンシップ事業に参加できないひとも多い。そのときは、場合によってとびとびに研修をおこなっても良い。あくまで在学生なら就学との両立が損なわれないように配慮されている。
インターンシップの必要性はどこにあるか。それはおそらく技術革新が進み、生活の利便性が進み、目覚ましいグローバル化の反面、就業希望者には、即戦力の名目で、それまでにない高度な能力、必要にして十分なコミュニケーション力、問題発見能力、解決へむけての開発力、読解力を前提とした文章力、チームワークなど社会人としての基礎力[基礎力といっても実体は強い柔軟性を備えた専門的能力も含まれる]が大きく問われているからであろう。しかし、大学や大学院にまで至る教育課程が十分にこうした社会人としての基礎力を養っているかといえば、ベクトルは食い違ってしまっているのが現状だ。だから、学生/若者が就労希望だとしても、教育課程と職業人のステップが甚だしく段差があるのが実情である。そこから、なにがなんでも集団的に企業説明会に参加し、「就活プロ」の導きを得ておけば就職だけは何とかなるのではないかという、いわゆる「就活」特有の悲劇が生まれるのであろう。
就活イベントは全部が全部駄目とはいわぬが、大学生なら3回生の後半という、一番勉強して高等教育の訓練を充実させなければならない時期に学生を大学から決定的に引き離す[あるいは、「引きはがす」か?]方向での社会的な強制力が働くことには、どう見ても合理性は見いだせない。そこにあるのは、乗り遅れたらおしまいだという恐怖感そのものであり、基礎学力や高等教育への蔑視である。
インターンシップはこれに反して、具体的な職場の体験をおこないつつ、社会人としての当然のマナーやスキルを順に学んでゆく場である。協力受け入れ先としては、一般企業とともにNPOや任意団体、行政のサービス機関などが含まれる。もちろん、色々なつまずきも経験する。落ち込むこともある。そのときメンターの役割が重要となる。インターンシップの正否はじつにメンターの働きによっているとも言える。
最初ははらはらドキドキだった受講生の皆さんも、職場のかたがたやメンターの皆さんに助けられて、見る間に古い殻を脱皮してゆく。若者が宿している潜在力は強力である。「後世おそるべし」とは先賢のことばだが、それは文字通り当てはまる。
皆さんが堂々と意見を言い、これからの課題を述べ、関係者の皆さんや親御さんの親身の援助に感謝の言葉を述べていた。これから恩返しをしていきたい、生活の一部として働くことの意味をつきつめていきたい等という沢山の印象的な言葉をライブで聞くことが出来た。着実に責任ある社会人へのステップに乗り出しているのである。
受け入れ側の企業や公的団体の方々からも、実は受け入れ側の方こそ大変に勉強になったというご発言があった。謙虚で立派な企業人/社会人の姿をみる思いだった。Win-Winの相互作用が働いている。
みなさんの発言を色々ノートをとって聞いていた。なるほどなーと、長期インターンシップについて従来分かっていなかったことが想像可能な状態に徐々になってゆくのが感じられた。本当に感謝だ。
翌日は、築100年になるという大正館におうかがいする。主要な部分に手が入れられ、すっきりしたキャフェ・レストランになっている。忘年会が二階で催されていた。近所の主婦の方々がてきぱきと料理を用意されていた。
私たちは、昔ながらの火鉢で餅を焼いて食べた。それから昼食までいただいた。
ふるい民家のなかで、自らの来し方を想い、これから先の事を考えた。静かなときが流れていているのが感じられ、癒された。これからの困難なNPO運営や自分自身の研究に立ち向かう勇気をいただいた気がする。ディジタルカメラであれこれ撮影をしておしゃべりをして、和やかなときを過ごした。
有り難うございました。
わたしは、次の日、早くから旅装を調えて、徳島に向かう。事務局長が車で運んでくれた。
四国にいて、徳島のことを知らない。高速道路沿いに四国山脈にそってこの島を横断する。
徳島に入ると片側二車線の狭い状況である。
在る程度進むと、阿波池田あたりからか、四国三郎である吉野川が削り混んだ雄大な峡谷部にでる。それでも目指す阿波徳島の県都ははるかに遠い。この大河の左岸をずっと下ることになる。
比較的ゆっくりアプローチしたからか、3時間ほどで、ようやく徳島市中心部に着く。
NPO法人の市民未来共社さんにおうかがいする。
島代表をはじめ、皆さん方が暖かく迎えて下さった。私どもはNPOの最新の動向もよく分かっていない。一服の時間に、親切にいろいろと教えていただいた。精力的に状況を打開しつつあるNPO団体の本部におうかがいできて、少々興奮気味だった。
ビジネスホテルに荷物をいれて、それから第1期インターンシップ生の終了報告会に出席する。
まずは、Relation主宰者による神山古民家再生プロジェクトの説明であった。
二件長屋の正面から左半分のほとんど完全な解体と修築である。パリの旧市街再生事業を思いだす。
右半分は今回の事業に含まれていなかったそうで、良く半分だけ改築できたなあという感想である。
東京の美大生の皆さんが現地で働き、設計部門の東京サイトとの通信ネットを介しての作業だったという。面白い。インターン生のIさん、Kさんがバックアップの事務処理にあたったという。
さて、7名の修了者のうち、3名が男性で、4名が女性である。大部分は学生か院生の身分であり、それぞれが感想を寄せている文集をもとに報告がおこなわれた。
インターンシップには、参加希望の若年層の人々がいたとして、メンターと呼ばれる個別指導員がついて、具体的に企業/団体に実習生として入るというシステムである。以前は特に短期のものが中心だったが(インターンシップへの「実際の業務を脇で見ているだけで軽い」「余計なこと」「役に立たない」などという誤解が生じたきっかけかも知れない)、最近は、雇用創造の観点から、また、社会的ビジネスを起こす観点からより内容を充実させるべきだとの動きが起こり、内閣府などによる公費の助成により、1ヶ月、2ヶ月など長期化の傾向が出始めた。連続してインターンシップ事業に参加できないひとも多い。そのときは、場合によってとびとびに研修をおこなっても良い。あくまで在学生なら就学との両立が損なわれないように配慮されている。
インターンシップの必要性はどこにあるか。それはおそらく技術革新が進み、生活の利便性が進み、目覚ましいグローバル化の反面、就業希望者には、即戦力の名目で、それまでにない高度な能力、必要にして十分なコミュニケーション力、問題発見能力、解決へむけての開発力、読解力を前提とした文章力、チームワークなど社会人としての基礎力[基礎力といっても実体は強い柔軟性を備えた専門的能力も含まれる]が大きく問われているからであろう。しかし、大学や大学院にまで至る教育課程が十分にこうした社会人としての基礎力を養っているかといえば、ベクトルは食い違ってしまっているのが現状だ。だから、学生/若者が就労希望だとしても、教育課程と職業人のステップが甚だしく段差があるのが実情である。そこから、なにがなんでも集団的に企業説明会に参加し、「就活プロ」の導きを得ておけば就職だけは何とかなるのではないかという、いわゆる「就活」特有の悲劇が生まれるのであろう。
就活イベントは全部が全部駄目とはいわぬが、大学生なら3回生の後半という、一番勉強して高等教育の訓練を充実させなければならない時期に学生を大学から決定的に引き離す[あるいは、「引きはがす」か?]方向での社会的な強制力が働くことには、どう見ても合理性は見いだせない。そこにあるのは、乗り遅れたらおしまいだという恐怖感そのものであり、基礎学力や高等教育への蔑視である。
インターンシップはこれに反して、具体的な職場の体験をおこないつつ、社会人としての当然のマナーやスキルを順に学んでゆく場である。協力受け入れ先としては、一般企業とともにNPOや任意団体、行政のサービス機関などが含まれる。もちろん、色々なつまずきも経験する。落ち込むこともある。そのときメンターの役割が重要となる。インターンシップの正否はじつにメンターの働きによっているとも言える。
最初ははらはらドキドキだった受講生の皆さんも、職場のかたがたやメンターの皆さんに助けられて、見る間に古い殻を脱皮してゆく。若者が宿している潜在力は強力である。「後世おそるべし」とは先賢のことばだが、それは文字通り当てはまる。
皆さんが堂々と意見を言い、これからの課題を述べ、関係者の皆さんや親御さんの親身の援助に感謝の言葉を述べていた。これから恩返しをしていきたい、生活の一部として働くことの意味をつきつめていきたい等という沢山の印象的な言葉をライブで聞くことが出来た。着実に責任ある社会人へのステップに乗り出しているのである。
受け入れ側の企業や公的団体の方々からも、実は受け入れ側の方こそ大変に勉強になったというご発言があった。謙虚で立派な企業人/社会人の姿をみる思いだった。Win-Winの相互作用が働いている。
みなさんの発言を色々ノートをとって聞いていた。なるほどなーと、長期インターンシップについて従来分かっていなかったことが想像可能な状態に徐々になってゆくのが感じられた。本当に感謝だ。
翌日は、築100年になるという大正館におうかがいする。主要な部分に手が入れられ、すっきりしたキャフェ・レストランになっている。忘年会が二階で催されていた。近所の主婦の方々がてきぱきと料理を用意されていた。
私たちは、昔ながらの火鉢で餅を焼いて食べた。それから昼食までいただいた。
ふるい民家のなかで、自らの来し方を想い、これから先の事を考えた。静かなときが流れていているのが感じられ、癒された。これからの困難なNPO運営や自分自身の研究に立ち向かう勇気をいただいた気がする。ディジタルカメラであれこれ撮影をしておしゃべりをして、和やかなときを過ごした。
有り難うございました。
| 充実した終了報告会にしようという意気込みが感じられた |
| 想い出を含め、笑いがあふれた。 また、同時に胸に迫るものがあった。 |
| 100年を経て修築された大正館 格子のリズミカルな模様が良い |
| 開放的でありながら伝統的なたたずまい 年月を経た木材が渋い。 |
| 瓦を縦に埋め込んだ粋な散策路 |
| 裏庭から母屋を望む。 屋根がしっかり修築されていることがよく分かる。 |
| 低い築地塀に沿った自然な草木 |
| スタッフが餅を焼こうと火をおこし始めた。 メンターの先生も参戦する |
| 大窓に面した明るいサロン。 |
| 昔は子供たちが野山に行く時に、この小さな重箱を持たせたという。 |
| 実物をと、マダム島がご用意くださったお食事 |
| お重をあけるとこうなる。お料理の芳醇な味と彩りに感動する。 |
| 帰路につく。吉野川の一番ふるい大鉄橋、すべてリベット留めであった |
| 河岸の雄大な景色、傾きつつある陽を吉野川が照り返す |
2010年12月18日土曜日
「インターンシップ in 四国島 2010」へのご案内
NPO法人市民未来共社とNPO法人愛媛アカデメイアのコラボにより、下記の
インターンシップ説明会が徳島と松山の両市において催されます。
取組みの概略をお知らせしておきます。
「インターンシップ in 四国島 2010」へのご案内
《熱い夢に出会える四国》
インターンシップ第三期生を募集します
本事業は、ソーシャルビジネス・ネットワーク大学の四国キャンパス
(事務局=NPO法人市民未来共社)を起点に、就業希望の学生や地域の
方々にインターンシップの機会を提供し、実践的な研修とシステ
マティックな学修を通して人材の育成をおこない、四国地域の発展と
雇用機会の拡大を目指すとりくみです。
本事業は、内閣府地域社会雇用創出事業の一環として行われており、
今回は第三期生の募集にともない、松山および徳島の2会場で説明会を
催します。
ふるってご参集賜れば幸いです。
本インターンシップの概要
対象者(定員20名)
・ソーシャルビジネスに関心があり、社会的課題の解決にかかわりたい方
・内閣府「地域社会雇用創造事業」の研修を他地域・他団体で受講していない方
・インターンシップ実習(実地研修)に必要なスキル(PCスキル等)のある方
・18歳以上の男女(高校生を除きます)。
・職業、居住地は問いません。
派遣先:四国四県のインターン先登録団体・企業
派遣期間:主として、2月下旬から3月下旬
費用:受講料は無料です。活動費用として、5万円を上限に交通費、宿泊費の実
費を支給。
直接応募は四国キャンパス事務局のウェブサイトから申込書をダウンロードして、
事務局まで郵送いただくかご持参ください。
詳細・資料請求先
http://www.shikokujima.com
[インターンシップ説明会]
《徳島会場》
日時:平成23年1月15日(土)13:00〜16:00
場所:とくしま県民活動プラザ 第二会議室
徳島市東沖洲2丁目14番地 マリンターミナルビル1階
TEL:088-664-8211
URL:http://www.plaza-tokushima.com/index.html
《愛媛会場》
日時:平成23年1月21日(金)17:00〜18:30(第一次説明会)
18:30〜20:00(第二次説明会)
場所:愛媛大学 校友会館
松山市文京町3 愛媛大学校友会館2F
URL: http://koyu.ehime-u.ac.jp
---------------------------------------------------
《主催団体》
特定非営利活動法人 市民未来共社
770-0802 徳島市吉野本町2丁目4-2
[統括担当:島、畠]
TEL: 088-656-2097
Mail: office@shikokujima.com
特定非営利活動法人 愛媛アカデメイア
[愛媛地区担当:小笠原]
法人ブログ:http://e-ac.blogspot.com
TEL: 090-4505-3253(事務局)
| 講師の先生のお話に真剣に聞き入る愛媛大、松山大の学生の皆さん 愛媛アカデメイアの催し=「自己発見講座」より |
冬休みに近づくキャンパスで
大学生協の販売部で見慣れないお弁当がでた。リターナブルの容器を用いてカロリー過多が気になる向きにぴったりの、ボリュームを絞った内容である。生協マークのレインボーの腕章を付けて、女子学生が販促をおこなっていた。TFT=Table for Twoという支援活動と連動しているという。
こっちも半ばボランティア的なアカデメイアだからこうした商品はつい買ってしまう。あとで聞くと5分で30食を売り尽くしたという。すごいすごい。
味わうとなかなか良くできている。これから平日は定常的に売られるのであろう。
アンケートに感想を書いて出しておいた。容器は清潔感のある半透明の樹脂で好感が持てる。
授業もほとんど終わった。だから親しい教育学部の受講生達と共に写真を撮っておいた。授業が終わった時には疲れているなと感じる。それでも勉強の結果を学生諸君に聞いてもらっているという感じがあって、生活の重要な一環である。教授職はリタイアしているので、非常勤の応援である。
授業は研究[広くはこちらの知的生活]と連動している。だから週に何回という授業は、ばたばたの生活サイクルをなお忙しくしているとも言えるが、おろそかには出来ない。研究やさらにはNPO活動の活力のもとになっているからである。
優秀な学生諸君は注意深くこちらの論点に耳を澄ませる。
授業は一方通行ではなく、学生諸君との対話を重視している。一方的なしゃべくりにしたくない。
また、素材には新聞記事を多用する。社会科学の勉強にどうしても新聞記事への見渡しが欠かせないからである。また、時流に逆らうようだが、携帯中心のスケール感のない《プティ情報化》へのレジスタンスを学生諸君にもおこなって欲しいと思う。紙媒体の新聞は衰退させてはならない。
大学ミュージアムやNPOのおかげで記者さん達と知り合える機会も増えてきた。
NPOとしては、一方的にマスメディアをこちらの広報機関と見るのは早とちりであり、結局は誤りだろう。もちろん、乏しい資源の中で、NPOががんばっている姿を広く人々に知らせておきたい。このブログを含めて我々の側の広報手段は、極めて限定的だ。だから、そうした意味では、新聞やTVなどに前向きに報道される機会が増えることは極めて大切だ。
しかし、そればかりではない。記者さん達との対話の中で我々は忙しい取材を通してどのような記事を作って行くのかがプロセスとしてよく分かるようになってきた。沢山の情報のなかから肝心要のことをつまみ出す技術は社会人基礎力の眼目でもあろう(究極の目標というべき、困難な課題のひとつと言うべきか。こっちもその一人かも知れぬが、社会人であっても何が言いたいのか分からない混乱した言語表現をする人が多いのだが…)。
更に、記者達はそれ自身として、社会情報論の化身である。彼らとの対話は、だから現状分析をおこない、学生教育に携わり、社会運動を展開しようとする側にとっても、極めて貴重な機会となる。
それから最後に、記者やディレクターという仕事をおこなっている方々のプレゼンスは、キャリア形成をされている先輩(メンター)として、若い世代、学生諸君には教育的な意味がとても大きい。
だから、メディアで働く人々と学生諸君の社会的接触面、インターフェイスを一層工夫し、改善することを、若年層の就業支援を唱えている側として考えたい。
また、プロのエバンジェリストともいうべき方々による新聞の読み方講座(日経新聞が熱心に展開している)なども、とても学生諸君からの反響が強い。放送媒体を含め、総じて今後ともマスメディアとのコラボは重視していかなければならない。NIE[新聞を用いた授業]の運動はたしか、小学生中心のものだったと思うが、いまや、大学でもこの運動は大いに改善しつつ展開されなければならない。
OECDによる15歳対象の学力調査、特にPISA型の読解力は依然としてフィンランドに水をあけられている。日本は、断じて中程度の位置取り、パフォーマンスに安易に満足すべきではない。
ここのところ、とにかく資料を読みかつキーボードを打ち続けたい。忙しさに紛れてやや専攻の勉強が出来ていない状態である。
こっちも半ばボランティア的なアカデメイアだからこうした商品はつい買ってしまう。あとで聞くと5分で30食を売り尽くしたという。すごいすごい。
味わうとなかなか良くできている。これから平日は定常的に売られるのであろう。
アンケートに感想を書いて出しておいた。容器は清潔感のある半透明の樹脂で好感が持てる。
授業もほとんど終わった。だから親しい教育学部の受講生達と共に写真を撮っておいた。授業が終わった時には疲れているなと感じる。それでも勉強の結果を学生諸君に聞いてもらっているという感じがあって、生活の重要な一環である。教授職はリタイアしているので、非常勤の応援である。
授業は研究[広くはこちらの知的生活]と連動している。だから週に何回という授業は、ばたばたの生活サイクルをなお忙しくしているとも言えるが、おろそかには出来ない。研究やさらにはNPO活動の活力のもとになっているからである。
優秀な学生諸君は注意深くこちらの論点に耳を澄ませる。
授業は一方通行ではなく、学生諸君との対話を重視している。一方的なしゃべくりにしたくない。
また、素材には新聞記事を多用する。社会科学の勉強にどうしても新聞記事への見渡しが欠かせないからである。また、時流に逆らうようだが、携帯中心のスケール感のない《プティ情報化》へのレジスタンスを学生諸君にもおこなって欲しいと思う。紙媒体の新聞は衰退させてはならない。
大学ミュージアムやNPOのおかげで記者さん達と知り合える機会も増えてきた。
NPOとしては、一方的にマスメディアをこちらの広報機関と見るのは早とちりであり、結局は誤りだろう。もちろん、乏しい資源の中で、NPOががんばっている姿を広く人々に知らせておきたい。このブログを含めて我々の側の広報手段は、極めて限定的だ。だから、そうした意味では、新聞やTVなどに前向きに報道される機会が増えることは極めて大切だ。
しかし、そればかりではない。記者さん達との対話の中で我々は忙しい取材を通してどのような記事を作って行くのかがプロセスとしてよく分かるようになってきた。沢山の情報のなかから肝心要のことをつまみ出す技術は社会人基礎力の眼目でもあろう(究極の目標というべき、困難な課題のひとつと言うべきか。こっちもその一人かも知れぬが、社会人であっても何が言いたいのか分からない混乱した言語表現をする人が多いのだが…)。
更に、記者達はそれ自身として、社会情報論の化身である。彼らとの対話は、だから現状分析をおこない、学生教育に携わり、社会運動を展開しようとする側にとっても、極めて貴重な機会となる。
それから最後に、記者やディレクターという仕事をおこなっている方々のプレゼンスは、キャリア形成をされている先輩(メンター)として、若い世代、学生諸君には教育的な意味がとても大きい。
だから、メディアで働く人々と学生諸君の社会的接触面、インターフェイスを一層工夫し、改善することを、若年層の就業支援を唱えている側として考えたい。
また、プロのエバンジェリストともいうべき方々による新聞の読み方講座(日経新聞が熱心に展開している)なども、とても学生諸君からの反響が強い。放送媒体を含め、総じて今後ともマスメディアとのコラボは重視していかなければならない。NIE[新聞を用いた授業]の運動はたしか、小学生中心のものだったと思うが、いまや、大学でもこの運動は大いに改善しつつ展開されなければならない。
OECDによる15歳対象の学力調査、特にPISA型の読解力は依然としてフィンランドに水をあけられている。日本は、断じて中程度の位置取り、パフォーマンスに安易に満足すべきではない。
ここのところ、とにかく資料を読みかつキーボードを打ち続けたい。忙しさに紛れてやや専攻の勉強が出来ていない状態である。
| 新型のお弁当 |
| 教育学部受講生のみなさんと |
2010年12月12日日曜日
冬の準備
12月7日の生態系トラストさんとの共催になる講演とインターンシップ説明会は予想外に多くの階層から参加をいただき、盛会であった。
学生諸君とともに実際に四万十川を拠点とする環境関係の活動家ご夫妻から、今治地場産業振興センターの幹部の方、本学の教授達など、学生諸君とならんで色々なポジションでご活躍のかたがたの熱心なご参加をいただいた。学生諸君の中への一層の浸透は、今後の課題かと思うが、これは時間と手間を今後かけなければならないであろう。今後ともできる限りお手伝いしたいと思う。
いただいたグラウンドワーク三島やヤイロチョウの森保全活動に関する生態系トラストさんのブックレットなど、ゆっくり時間をかけて読みつつあるが、いずれも説得力のある素晴らしい取組である。
今回の四国各県諸大学でのインターンシップ説明会の成功を祈りたい。
本NPOも今年は6月に総会をおこない、更に夏から秋にかけて沢山の催しをおこなった。
色々なかたがたと親しくなれたし、学生諸君との事務局運営も苦心したがとても充実したものだった。
事務局長と二人だけで相談して手作りで始めたことが、学外の諸団体のかたがたとも交流するまでに発展してきた。
私たちは個人の尊厳をまもりつつ善意を基調とする共同体を目指して来つつあるが、この善意は必ず固い氷を溶かして連帯が目に見える成果となってくると信じている(若い世代への就業支援はその重要な一環である)。
先日の会では、私は40分たらず、本NPO愛媛アカデメイアの設立趣旨と活動の内容をつたえ、さらに大学周辺の水系の環境整備について述べておいた。
生態系トラストの中村滝男先生は、それからほぼ2時間余にわたり講演と会場からの質問に答えて下さった。学識と実践に裏付けられ、しかもどこかイギリス紳士を思わせる洒脱なご説明であった。
山ほどある雑務をのりこえ、行政とのやりとりのなかで多くの困難を克服して、広大な自然の森を守ってこられたたくましい余裕であろうか、正直、自分にとって全くといっていいほど弱い分野だったので、目を開かせられる思いだった。感銘を受けた。
さて、冬の準備とは越冬の買い物ではない。コート類も当分ほしいものはあるが、金欠が邪魔をしている。それより、小さな論文を構想しているのだが、これはいっかな進まない。
意外に心身ともに疲れ果てているのに気付いた。いったん休養が必要かも知れない。
長距離を散歩して、気力と体力を付け直さなければならない。甘いものも栄養補給上、たまに必要になる。不断無関心だった子規の愛したあんパンやクリームパンもなるほどと味わうことになった。一緒にミュージアム付のカフェでいれてくれるイタリア風のコーヒーとよくあっていて、良い意味で苦味が一段とさえる。
少しづつだが専攻の勉強(フランスの地方政治改革)は放棄しないようにしている。これが結構たいへんだ。ボルドー政治学院Institut d'Études Politiques de Bordeauxのサドラン教授Prof. P. Sadranの論文は、いつも愛読しているが、どんな風貌なのかとネットで先生の画像を探すと、さすがに老境に入っていらっしゃる様である。お名前を聞いてから、随分になるから当然かも。こちらも歳をとったのだから。イヴ・メニイ教授Prof.Yves Ményも欧州大学院大学(フィレンツエ)の学長を降りられたと聞く。氏の論説は80年代初頭から今日まで正直、実に参考になった。
しばらくは、ミュージアムの用務をこなすとともに、書斎派にもどって、読み進む。特に情勢を大づかみにする必要があるばあいは、Le Monde紙の記事が参考になる。ル・モンドは、ネット上で良く使う。有料の予約購読者になっていて、月に700円ほどだろうかとられるが、データベースも使えて、便利である。短い記事にすっきりと要点が書かれてあって、さすがだなあと思う。
そしてその合間をぬってNPOの来年の準備にかかる。大規模なインターンシップの説明会が控えている。
特定非営利活動法人の活動全般にわたり先生方や愛媛大学事務局や同大学の校友会事務局の皆さんからは沢山のあたたかく寛容な措置をいただいている。就業支援と地域への掛け橋をさらに大きく構築し、ご恩返しをおこなわなければならない。
学生諸君とともに実際に四万十川を拠点とする環境関係の活動家ご夫妻から、今治地場産業振興センターの幹部の方、本学の教授達など、学生諸君とならんで色々なポジションでご活躍のかたがたの熱心なご参加をいただいた。学生諸君の中への一層の浸透は、今後の課題かと思うが、これは時間と手間を今後かけなければならないであろう。今後ともできる限りお手伝いしたいと思う。
いただいたグラウンドワーク三島やヤイロチョウの森保全活動に関する生態系トラストさんのブックレットなど、ゆっくり時間をかけて読みつつあるが、いずれも説得力のある素晴らしい取組である。
今回の四国各県諸大学でのインターンシップ説明会の成功を祈りたい。
本NPOも今年は6月に総会をおこない、更に夏から秋にかけて沢山の催しをおこなった。
色々なかたがたと親しくなれたし、学生諸君との事務局運営も苦心したがとても充実したものだった。
事務局長と二人だけで相談して手作りで始めたことが、学外の諸団体のかたがたとも交流するまでに発展してきた。
私たちは個人の尊厳をまもりつつ善意を基調とする共同体を目指して来つつあるが、この善意は必ず固い氷を溶かして連帯が目に見える成果となってくると信じている(若い世代への就業支援はその重要な一環である)。
先日の会では、私は40分たらず、本NPO愛媛アカデメイアの設立趣旨と活動の内容をつたえ、さらに大学周辺の水系の環境整備について述べておいた。
生態系トラストの中村滝男先生は、それからほぼ2時間余にわたり講演と会場からの質問に答えて下さった。学識と実践に裏付けられ、しかもどこかイギリス紳士を思わせる洒脱なご説明であった。
山ほどある雑務をのりこえ、行政とのやりとりのなかで多くの困難を克服して、広大な自然の森を守ってこられたたくましい余裕であろうか、正直、自分にとって全くといっていいほど弱い分野だったので、目を開かせられる思いだった。感銘を受けた。
さて、冬の準備とは越冬の買い物ではない。コート類も当分ほしいものはあるが、金欠が邪魔をしている。それより、小さな論文を構想しているのだが、これはいっかな進まない。
意外に心身ともに疲れ果てているのに気付いた。いったん休養が必要かも知れない。
長距離を散歩して、気力と体力を付け直さなければならない。甘いものも栄養補給上、たまに必要になる。不断無関心だった子規の愛したあんパンやクリームパンもなるほどと味わうことになった。一緒にミュージアム付のカフェでいれてくれるイタリア風のコーヒーとよくあっていて、良い意味で苦味が一段とさえる。
少しづつだが専攻の勉強(フランスの地方政治改革)は放棄しないようにしている。これが結構たいへんだ。ボルドー政治学院Institut d'Études Politiques de Bordeauxのサドラン教授Prof. P. Sadranの論文は、いつも愛読しているが、どんな風貌なのかとネットで先生の画像を探すと、さすがに老境に入っていらっしゃる様である。お名前を聞いてから、随分になるから当然かも。こちらも歳をとったのだから。イヴ・メニイ教授Prof.Yves Ményも欧州大学院大学(フィレンツエ)の学長を降りられたと聞く。氏の論説は80年代初頭から今日まで正直、実に参考になった。
しばらくは、ミュージアムの用務をこなすとともに、書斎派にもどって、読み進む。特に情勢を大づかみにする必要があるばあいは、Le Monde紙の記事が参考になる。ル・モンドは、ネット上で良く使う。有料の予約購読者になっていて、月に700円ほどだろうかとられるが、データベースも使えて、便利である。短い記事にすっきりと要点が書かれてあって、さすがだなあと思う。
そしてその合間をぬってNPOの来年の準備にかかる。大規模なインターンシップの説明会が控えている。
特定非営利活動法人の活動全般にわたり先生方や愛媛大学事務局や同大学の校友会事務局の皆さんからは沢山のあたたかく寛容な措置をいただいている。就業支援と地域への掛け橋をさらに大きく構築し、ご恩返しをおこなわなければならない。
| 「子規の愛した菓子パン」 先日はテレビにも紹介されたという 愛媛大学のショップ「エミカ」でも販売している |
| 大川を守る活動、リバーサポート制度である。 付近500メートルを保護している。 行政としては、県と市が併記されていた |
| 桜で知られる遍路道、宅地開発に押されぎみである。 |
| 大川の屈曲部。上流に向かって言えば、右に折れ、さらに左に曲がる。 丘の上に400年を経た松山城の雄姿が |
| 松山大学御幸キャンパス沿いの大川。山頭火の一草庵はもうすぐだ |
| 道後樋又からの分流に潤される松山大学本部キャンパス |
| 大川分流に沿った愛媛大学教育学部の木々 |
| 道後樋又(どうごひまた)の景観。 大川本流は右へ。左の分流が大学に向かって西下する |
| いずれも会場にて |
| 内子の実りを小田先生からいただきました。調理をまえにパチッ。 |
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