2011年2月18日金曜日

出講日誌から--神戸夙川学院大学にむかう

2011年2月13日 昼近く 松山を発つ。居眠りしながら岡山に着くのを待つ。観音寺に近い頃、がたがた 揺れる特急「しおかぜ」に非常制動がかけられた。
田園地帯の真ん中で特急列車がとまった。踏み切りの中で車が立ち往生しているという。5分ほどか、車が取りのけられ、ようやく列車は動きだす。大事故にならずよかった。遅れを取り戻そうとする志向が働くのか、列車は随分早く走り出した。
それにしても松山から岡山までの旅で、消耗する。しかしこんな時しか堅いものは読めない。予定通り、『哲学者と法学徒との対話---イングランドのコモン・ローをめぐる』[岩波文庫、ホッブズ著、田中浩ほか訳]を読み始めた。意外にというと変だが、訳文がこなれているからだろう、読みやすい。しかし、途中で眠気に襲われ、論理がたどれなくなる。何回も読もうとそのまま突き進む。
JR四国が誇る特急しおかぜの雄姿
前年もたしか天候の加減だったか遅れて、新幹線は予約とは別の列車に乗る破目になった。この季節、ダイヤの乱れが多発する。新幹線を岡山駅で待っていると、山口の大雪で2、3分遅れるという。とにかくほぼ予定通りの旅である。新神戸からは、地下鉄、そして新交通システムに乗り換える。大学から手配されているホテルパールシティ神戸は中突堤駅から近いという。

松山駅にて、南予から列車が着く。
人々は、そこから岡山行きの特急への乗り換えである
ホテルに夕刻ようやくたどり着く。4時10分。
新神戸に15時頃着いたのだから、ホテルまで小一時間を要していた。
悪天候であり、ひどく寒い。

ループになっていて、神戸空港へ向かう便と別のものにのらなければならない。このループシステムが良く分からなくて、とにかく、北埠頭へ向かえば良いと駅まで行く。どうもこのループは一方通行で、三宮から出て、三宮に帰り着くコースらしい。IKEA(イケア)の実に大きな建物を眼に次の中埠頭で降りる。
方向から大体こっちだろうと歩いているとすぐにパールシティの建物が見えた。大きなビルである。
あれこれ食事も済ませて、寝る前にはまたまた仕事をする。ゲラ刷りをまっている元原稿に手を入れる。改善すべきところが沢山出てくる。それにしてもメタファーやそのほかのレトリックを多用するフランスの研究者の文章は翻訳するのが大変だ。しかし、初校にそなえてのドラフトの手入れだから、あまりごっそり入れ替えるわけにはいかない。しかし、通じる日本語に移し替えられているか心配だ。
部屋からは南に向かって埠頭が見える。コンテナーの膨大な集積である。沢山のライトに照らされて、巨大なクレーンが林立する。巨船が横付けされている。すごい設備だ。

巨大な港湾施設が窓から見える。対岸は大阪である。



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