2011年2月20日日曜日

神戸夙川学院大学の授業二日目、夕方にはIKEAを見学

2月15日、学舎を昼休みには散歩する余裕が生じてきた。雪も降った。まだひどく寒いけれど、晴れ間が見えてきたみたい。学内の教室番号に遊びがあって面白い。
学友会(昔流にいえば自治会?)にも空間が与えられていて、好感が持てた。
ボランティアやNPOなど自主活動がとても大事だ。こちらがNPOに頭を突っ込んでいるから言うのではないが、まじめにそう思うよ。
学生は共通の悩みをもっている。それはどこの大学でも余り変わりないみたい。三回生のひとが居たが、就活の智恵を貸して欲しいといわれた。面接をどう切り抜けるか、悩みはつきないだろう。
違った世代の人間との対話になれておくことも重要だろう。とてもしっかりとしてまじめな女子学生の方だった。

表示が面白い

学生達の部屋だろう。きちんとしている。
大学側からの気配りも感じられる。

図書館が廊下の右下に位置している。
図書館はだから吹き抜けになっていて、開放的な空間構成である。
こうした自由な複合空間の計画は余り国立大学法人では見られない。
一建物一用途という堅い見方は今後見直すべきだろう。






キャンパスの南側はコンテナーの配送の企業である。忙しく立ち働いている。雪がコンテナー上だけうっすらと積もった。一台の黄色い力持ちの運搬機器に驚いた。何でもひょいっと持ち上げて、トレーラーの後部に据え付けてしまう。そして、いつもながら巨船がキャンパスの南端に見えている。とてもユニークな神戸ならではの大学キャンパスだ。北側に医大や学院大の大きな建物が林立している。




晴れ間が見えてきた。ホッとする。
ポートピアホテル方面を教員室からの帰り際に撮る。


一二階が吹き抜けていて、採光や大学の一体感を盛り上げる。夙川学院大学を特徴づける明晰な空間構成。一階突き当たりが図書館である。

はじめて明るい六甲山系におめにかかる。二日目授業がおわり、ようやく息がつけた。

UCC本社を隔てて南側にIKEAの神戸店が展開している。

荷揚げのクレーンが動物のキリンみたいに見えている。
船が接岸している。
ホテルの窓から目一杯東北に視野を振る。灘、西宮方面か。
ホテルに帰って一休み。窓外の景色が明るさを増している。これはいつも親しんでいる明るい色調の神戸港一帯である。それにしても、ひどい悪天候だった。ようやく回復してきた。
どうしようか迷ったが、意を決してポートピア南側に展開しているイケアをのぞいてみることにした。
UCCの本社だろうか、しゃれたビルが見えている。さらに、新交通システムの南側に濃いブルーの建物が展開している。
 歩くと結構ある。なかなか入り口が分からない。結局、南側までとことこ歩いて、ようやく正面に出た。
沢山の家具の部材とリビングのセットなどが一式6万いくらなどと展示されている。若い世帯の一式など、沢山あって、エエッこれで6万円と驚いてしまった。価格破壊である。
コーディネータの女性がデスクを置いていて、客が歩く中でコンピュータ相手に執務している。信じられない開放的な考え方だ。進学・就職期を反映しているからか、大きなキャリアに沢山仕入れている家族が見えた。ストックされている部材を集めながらキャリアに乗せてゆかねば成らない。結構消費者にも腕力が要りそうだ。
予想通り、スウェーデン風の料理が楽しめるキャンティーン[カフェテリア]があって、必要最小限の食事が出来るようになっている。フランスの大学食堂を思いだす。味はやや単調だが、異国風で平日なのに結構人を集めていた。食べている廻りには中国語が飛び交っていた。なんの贅沢な風もない。質実剛健な北欧風が売り物らしい。
内部の詳しい写真はおそらくコードがあって駄目だろうとハナから思い、最小限の撮影にした。
商品のリビング・ダイニング関係の机イスがそのままレストスペースに使われている。
カフェテリアのキャッシャーのお姉さんに聞いたら、カップに課金するけれどもあとは自由に何を何杯飲んでも良いとのこと。セルフサービスが徹底している。


ようやく南側エントランスにたどり着く。

メインのビーフはシェフが整えてくれた。これで総額1500円程度。





食後のエスプレッソ。
これからこうしたジャンボ機が何機も入るみたいな巨大センターを構えた多国籍企業の花盛りになるだろう。商品の質とデザインと価格の熾烈な競争になる。我々の人材育成といっても、国際的に通用する人材の訓練にまでしっかり視野に入れておかなければなるまい。
そのためには何が要るか……。待ったなしで大学教育にも跳ね返ってくる。
一人でパリから夜行特急でウイーンまで行き更に、2泊、ハイデルベルクに一泊、ライン川沿いに特急列車でくだり、ケルン大聖堂に寄ってからパリの北駅に帰り着く。留学生としてシテに住んで居た頃の旅を思い出す。1984年の夏だった。今では大昔みたいに感じられる。
特にこの10年、激しいグローバリゼーションの波だ。
食後のエスプレッソの苦味をかみしめる。胸中に複雑な想いが去来した。

1 件のコメント:

  1. 大変ご無沙汰し、失礼致しました。
    初めてブログを拝見し、コメントさせていただきます。

    神戸港、六甲山。とても懐かしい風景です…。
    「神戸」という土地柄もあって、お洒落なキャンパスですね。

    出身大学の建物を思い出すと…卒倒してします(笑)

    今は、大分良くなったようですけれど。


    IKEAは、長年更地であった広大な国有地(私のオフィスの前)に開店するようで、財務省的には、万々歳なのでしょうが、何だかスッキリとしていた風景が一転して巨大な青い倉庫になってしまうのだなぁ…と、どこか寂しい気もします。


    また、先生も触れられていた飲食のコーナー。

    あれは、周辺の飲食業店の「脅威」でもあります。
    カップに課金、お代わり自由ですものね…。

    益々、「我々の世界」に課せられたな融通の効かなを痛感しております…。

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