勤務先の大学に地域創成研究センターという地域おこしの基礎研究や調査や政策提言のための研究センターが存在する。このセンター、もう、6年以上も活動しているだろうか。草創期から研究メンバーとして加わってきた。フランスの分権化の進捗と問題性を改めて検討しようとしたのも、こうしたセンターという受け皿があったからにほかならない。
このセンターでは地方分権問題について不定期の研究集会が開かれている。
バタバタしていてちっとも参加できていないので、疲れていたが第四回の会に参加。
法律学者の宮崎法文学部教授・センター長がみずから「地方分権改革推進委員会勧告の検討と地方分権問題の今後」について詳しい報告をおこなう。
会場は私のように遅れて参加したひとも含めて、17人をこえるこの種の地味な研究集会としては異例の盛況ぶりだった。とくにダークスーツの県や周辺の市職員の方々のご出席が目立った。
分権化の実体化、民主党政権の道州制への政治判断、補完性原理など多面的な論点にわたる論議が報告をうけて交わされた。
わたしも、フランスの分権化の隘路とともに、地方への権限委譲ばかりではなく、首都圏への異常な一極集中を全国の多極的な発展に置き換えるグランド・デザインの下に地方自治の健全な発展が要るだろうと発言しておいた。鉄道問題、運輸の基盤整備にも触れた。
たいへん刺激に満ちた会合だった。
因に、この研究集会は一般の市民の皆様に開放されている。念のため次回の会合を記しておこう。
開かれた大学の実践編だ。ご連絡いただくと良い。
【第5回学習会】
日 時 平成22年3月11日(木) 16:00〜18:00
場 所 愛媛大学地域創成研究センター ミーティングルーム(愛大ミューズ3階)
話題提供者 愛媛大学法文学部教授 小淵 港 氏 および ゼミの学生諸君
テ ー マ 「愛媛県における自治体の行政サービスの水準について」
【問い合わせ先・申込み先】
愛媛大学地域創成研究センター
TEL:089−927-8518
E-mail:center@rci.ehime-u.ac.jp
(※締切は開催日の前日までです)
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