グワンシという中国的なネットワークの功罪を、現代中国において活躍する著者たちならではの切れ味で解明していっている。良い意味でグローバルなスタンダードを考慮した対等な目線が気持ちが良い。また、現状を中国の特殊な近代化の経緯から説明しようとする歴史的/構造的な方法論にもシンパシーをおぼえた。
因にWebでグワンシを検索してみると、下記の書評に行き当たった。
「経営とITに関する読書ノート」http://koken80.blogspot.com/2010_04_01_archive.html である。一昨年の4月に園田茂人『中国人の心理と行動』NHK Booksに関する書評がこのブログに登載されたのであるが、文字通り本書と通じ合う論点が簡潔に示されている。園田氏の文献は未見だが、いずれにせよ現代中国のひだをより深く読み取ろうという志向が関係者の間で強まっていることは事実であろう。
神戸夙川学院大学の軽やかなファサード(2012年2月7日) |
キャンパスから神戸港を望む(ようやく晴れ間が、同8日) |
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