2010年5月16日日曜日

なぜ植物工場ではビニールハウスの2倍のトマトが…?

私どものCB/SB地域人材育成のための「愛媛アカデメイア」とほぼ同時にNPO法人資格を取得した団体が、NPO法人 愛媛大学校友会人材活用センターである。地域の人材活用を校友会の観点から展開しようとする組織である。健闘を祈りたい。
愛媛大学農学部教授の仁科弘重 氏による表題の講演と、尺八演奏家の 橋本岳人山 氏の演奏会が催される。仁科教授のお名前はこのブログの始めの頃、野菜工場の研究で触れたことがある。勿論、よく存じ上げている。
さて、この南加記念ホールという建物は、新制大学創立直後における新制愛媛大学の施設の状況を憂えたカリフォルニア在住の県人会メンバーが募金を募って、木造のホールを寄贈したものである。
フラットな木の床であったので、演劇部や卓球・チアガールなど多彩な練習場所として役立っていた。しかし、建物の痛みが激しく、解体措置まで検討されたが幸い補強技術の進歩により外形を保存しつつ内容は一新した。
内部は階段教室型のしゃれた演奏・講演会場として生まれ変わった。256席を備えているから、立派なものだ。
内装も見に行ったが重厚な木の補強材と内装が用いられ、文字通り変身したのに驚いた。むき出しのコンクリートの中で居住性を無視した狭苦しい部屋で背を丸くして教育・研究をという国立大学のイメージはもう古いのだ。もちろん教職員の待遇改善や臨時職員の常勤化など今後に残された課題も多い。民間・行政の側の高等教育機関への十分な投資を望みたい。
隣の校友会館の一階にもSETORIANというイタリアン・レストランが開店して便利になった。「イタ飯」が学内に出来るといろいろ利用するチャンスが広がる。また、物産販売所も出来た。共ながら快挙である。
大学という拠点がもつ地熱をしっかりと感じ取り、有効活用し、民間企業・行政・NPO・高等教育機関の間で、シナジー効果を発揮させる、よい意味でのleverage[レバレッジ:自己資本収益力の集中投資による飛躍的向上]をかけることが必要であろう。お断りするが、先行きなしの投機活動とはこれは違ったお話である。また、何をするのも自分の仕事が増えるから嫌だという悪しき慣行とも勿論一線を画す考え方が必要である。


尺八演奏と講演会の午後
5月16日(日曜日)13:30より
会場は南加記念ホール(愛媛大学正門を入ってすぐ左)である。

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