ミュージアムの中庭はちょっとした広さで、芝生が植えられている。順調に芝が芽吹けばホッとする空間になる。ミュージアムのスタッフの一員だからこの芝生の管理にも加わる。デスクワークの傍らだから丁度運動がてらのガーデニングだ。昨年は植えられたばかりの芝生の管理には気を使った。
西側の建物の二三階は教室であり、テラスがついている。我々が庭仕事をするのを学生も教員も教室の行き来に眺めることになる。フランス人教員のM先生もよく通っていて、こちらに大きく手を振ったりする。
英語ネイティブの先生方はなぜか立ち止まって芝生をめでる傾向がある。面白い。
中国の江南から来た留学生は緑いっぱいになった時、これにプールがついていると言うことはないのですがと、述べていた。中国南部の豪邸は芝生とプールが庭になければならないらしい。
芝を通して民族的な感性の違いがよく分かる。インドネシアの留学生達は島々の相異なる踊りをひたすら私たちに見せてくれた。フェスティバルの一風景である。
しかし今年の雨の多さには驚く。先だっては雑草をあらから抜き取った。雑草までが十分に成育していないことが分かる。芝生の状態も当然ながら悪そうだ。いつもは避けている陽光が恋しくなる。また晴れるだろうが、今年はすっきりした晴天が長続きしない。大変なことになってきている。
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