さていよいよ本丸のボールペンである。
そんなに高級なのはいらない。何といったか、金ぴかアメリカンの高価なのをもっていても、どこかに忘れやせぬかと気になって仕事にならない。まあまあのモノをもつことだろう。
ただ、百円内外の使い捨てというプラスチック文明にはやや批判的にならざるを得ない。自身を振返っても、使い切らずにいい加減に机のなかに放り込んでいる満身プラスチックの筆記用具がいっぱいある。結局、その点でも無駄をしている。
やはり、がっちりした作りのステットラーのシャープにならって、愛用のボールペンを持ちたい。
古くなったエクシールなにがし(すり減って製品名が良く見えない)の水性ボールの替え芯を入れることにした(MITSUBISHIのUBR-300である)。しかしこれはリタイア寸前で、最初から二軍扱い。また、この際、古いのが余りにも手にフィットしないので、メインに使えるものはなにかないのかと物色する。航空機のキャビンでは気圧差があり時にペン類はトラブルの元になる。そこでそうした悪条件に耐えるというのにしようかと思ったら、これは残念ながら一体的な製品で、リフィルをつけかえというコンセプトではなかった。気密構造だろうから、それはそうだろうなと、妙に時間が経ってから納得。
幸いSS-1003EXという金属製の常識的なホルダーを見つけた。1000円ちょっとであった。
替え芯は上記のものと違い、細身のもので、装着はキャップをとり、ネジ式の固定である。そうすれば、もちろん取り換えがきく。
さきほど、大学生協の方から届いたので、喜んでふたつとも現役兵として就役させる。
とにかく、勤勉に日程手帳に時間が許す限りこまかく、日程とともに覚えを書き込む。なにかのタスクが終了した時は、感想なり、今後の課題なりを中間的に総括しておく。これは意外にもあとから日程表など裏付け文書を出せなど云われたとき、例えばNPOと公共機関とのやりとりや何かの際に非常に役立つ。しかし総括としても、余り長々と書くことはしていない。精々、三行程度だ。ちなみに手帳というのも研究者人生のなかで悩まされたアイテムであるが、これには別に詳しく論じよう。最低のデータだけここでは書いておこう。すったもんだの揚げ句、ページあたりA5サイズの日程が左ページ、罫線が引かれた自由書き込みが右ページという風に落ち着いている。
だから書き込むといっても、その日のことで感想など長々書けない構造である。委員会や講演など、じっくり聴いて書くとなれば、別のノート類を用意するから問題ない。
就職希望者は軽くて簡便で十分な筆記の用具を用意すべきだろう。それもおのおのの機能につき最低は二本づつ携帯する用心深さが必要。
あたらしいMITSUBISHIのシャープはキャップを外すというのではなく、上部のノブを回せば芯が出てくる構造であり、活動的だ。なにより値段の割に高級感があり、このメーカーの誇りみたいなものも感じられる。この手の製品としては出色だろう。
あいにく他社の製品には思い及ばなかったが、なかでも水性ボールペンは業界でも激戦区だろう。しかし、くれぐれも資源の浪費には歯止めをかけたいものである。
今後はこの新顔を中心に水性ボールも使い倒そうと思っている。
*転がってしまってノブの部分が撮りにくいのでチョコで支えた。
0 件のコメント:
コメントを投稿